平成27年3月4日、本検討会は「沼袋駅周辺地区まちづくり構想」を中野区へ提案しました。この構想は平成24年9月の検討会発足以来、まち歩きやワークショップ、地域の皆様へのアンケートや広報活動等を通して地区の魅力と課題を確認し、まちの将来像や目標、具体的な取組など、まちづくりについての検討を取りまとめたものです。本検討会はこの「沼袋駅周辺地区まちづくり構想」の実現に向けて活動しております。(参考:まちづくりだより第5号)
平成27年2月9日、本検討会は「沼袋駅周辺地区まちづくり構想」を中野区地区まちづくり条例第6条に規定の「地区まちづくり構想」として、区へ登録申請をしました。しかし、地区まちづくり条例施行規則第5条に規定する登録の要件のうち、「構想の対象区域において、地区住民等の多数の賛同を得ていること」が確認出来ないため、現在登録には至っていません。この件につきましては、平成27年5月11日付で中野区より回答の通知がありました。元々は、街区単位での運用を想定した制度であるため、今回のような広範囲におけるエリアを対象とするのは初めてのケースであり、その場合の運用の難しさが現われたという事でした。
まちづくり構想の登録には至りませんでしたが、平成27年3月4日、中野区長と「沼袋駅周辺地区のまちづくりに関する協定書」を取り交わす事ができました。本検討会の活動においては、中野区との協働が重要と考えており、協定という形で、今後も中野区と本検討会がパートナーとしてまちづくりに関わってゆくための礎が出来た事は評価されるものと考えております。
中野区は、本検討会が提案した「沼袋駅周辺地区まちづくり構想」を受けて、平成27年9月に「西武新宿線沿線まちづくり整備方針(新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区編)」を策定し、その後、より具体的な取組みを示すものとして、平成29年5月に「西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(沼袋駅周辺地区編)」を策定しました。両方針、プラン共、概ね本検討会が提案した内容を反映したものとなっており、本検討会としても更なる具体的な取組を中野区と協働して進めてまいります。